自作PCパーツの選び方

はじめに

2005/06/20

目的に合ったパーツ選び

自作PCの一番のメリットは自分の使用目的に適したパーツのマシン構成を作ることができることです。
自作PCでパーツ選びは最も重要で慎重に決めるべきでしょう。
自作PCのパーツ構成を決める手順はいろいろありますが、ここでは大まかな予算を決定します。
詳しいPCパーツの選び方などは次のページで解説していきます。

自作PCに必要なパーツ

自作PCとして完成させるのに最低限必要になるパーツの説明を以下に記します。

■CPU

PCの中核部分にあたり、計算処理の大部分をCPUで行います。
CPUの性能は動作クロックとIPC(1クロックあたりの命令実行数)によって決まります。CPUでPCの性能が左右されます。

■メモリ

プログラムで扱うデータを記憶しておく場所で、容量が多ければ多いほどよいでしょう。
また、メモリにも帯域幅(転送速度)があり、CPUの高速化に伴いメモリの性能も上がっています。

■マザーボード

CPUやメモリなどパーツを搭載するためのベースになる基板。マザーボードによって搭載できるCPUの種類が変わります。

■ビデオカード

モニタに出力されるグラフィックを描画する拡張カード。最新の3Dゲームなどをやる場合は高性能なビデオカードが必要になります。
マザーボードにグラフィック機能が元々搭載されているものもありますが、3Dゲームをする場合はビデオカードを購入したほうがよいでしょう。

■サウンドカード

サウンド出力やライン入力などPCに音声機能を拡張するカード。
最近はほとんどのマザーボードに標準で搭載されていますが、高音質を求める場合や3D音響などを使用したい場合はサウンドカードを購入したほうがよいでしょう。

■ハードディスクドライブ

プログラムやドキュメントなどファイルデータを保存する場所。
ビデオ編集やテレビキャプチャーなど大容量なファイルを扱いたい場合はHDDも大容量のものを選びます。

■光学ドライブ

光学ドライブはCD-ROM・CD-RW・DVD-RWなどの光学式のメディアの読み書きをするドライブです。
必要に応じてCD-RWやDVD-RWなどを選択します。

■ケース

マザーボードやドライブなどのパーツを搭載するためのケース。
マザーボードの大きさやドライブの数、デザインや品質などでケースを選びます。ケースは購入する前に店頭で実物を確認したほうがよいでしょう。

■電源

家庭用コンセントからマザーボードやドライブなどに電力を供給するためのパーツ。ケースに付属されている場合が多いです。
使用するCPUやドライブ数に合わせて電源容量を選びます。また、ケースに付属している電源の中には粗悪なものもあり、粗悪な電源を使用していると不安定の要因になったりします。

大まかな予算を決める

自作PCの予算は最低およそ3万円から上はピンキリです。中古パーツを買えばもっと安く済ませることも可能ですが、トラブルが発生しやすいので始めて自作PCをする方にはおすすめできません。ここでは新品パーツのみで考えていきます。
また、ここではPC本体のみの予算で考えているのでモニターやキーボードなどの周辺機器やOSは含まれません。

■バリューセグメント - とにかく安くマシンを組みたい

自作PCの入門やサブマシン向けです。 安く仕上げれば3万円くらいで組むことができますが、選べるパーツも限られ、ネットサーフィンやメール、DVD鑑賞など使用目的が軽いものに限られます。
また、自作PCの楽しみがなくなりますが、メーカー製やショップブランドPCを選んだほうが安く済む場合もあります。

■メインストリーム - バランスのとれたマシンを組みたい

一般的なユーザーはメインストリームの予算で組むのがベストでしょう。
使用目的や選ぶパーツによって大きく予算は変わりますが、6〜12万円の予算で組むのが一般的です。
とりあえずPCがほしいならバランスの取れた構成にして、少し安めに仕上げるのがよいでしょう。
予算に余裕があればパーツの選択の幅が広がり、テレビのキャプチャー・エンコードやDVD録画、3Dゲームなどと用途も広がります。
基本的に自分の目的に合わせて強化したい部分は性能が上のパーツを選び、全体の予算を考えながら微調整していきます。

■ハイエンド - 高性能なマシンを組みたい

最新ゲームやCG・動画編集などマシンパワーが要求される使用用途にはハイエンドパーツでマシンを組みます。
ハイエンドパーツを使用目的に合わせて選ぶので、予算はピンキリです。
例えば高性能なグラフィック描画を要求されるゲームの場合は、最新のビデオカードを選びます。また、CGや動画編集にはCPUパワーと大容量なメモリが必要になり、デュアルプロセッサーなどを選択したりします。
場合によってはサーバ向けのハイエンドパーツを選択したりもします。

■サーバ - 信頼性の高いマシンを組みたい

サーバに要求されるので性能と信頼性で、サーバ向けのパーツを選択します。
サーバ向けのハイエンドCPUにはOpteronやXeonなどがあり、並行処理が多いサーバではデュアルプロセッサで使用する場合が多いです。
最近ではPentium4のHT(Hyper-Threading)など並行処理向けの技術が採用されており、小〜中規模のサーバで多く使用されています。
サーバ向けの信頼性の高いパーツは価格も割高になっているので同じ性能のメインストリームやハイエンドマシンよりも予算が高くなります。

■小型PC - コンパクトなマシンを組みたい

最近メーカー製のPCで省スペースが多く採用されていますが、もちろん自作PCでも省スペースPCを作ることができます。
省スペースPCを選択すると拡張性が低くなりますが、それよりもおき場所やデザインに重視したいというなら小型のPCを組むとよいでしょう。
小型のケースにはベアボーンというものがあり、あらかじめケースに適した大きさのマザーボードや電源が搭載されており、ほかのケースに比べて小型化されています。
その反面マザーボードもあらかじめ決まっているためパーツの選択の幅が狭くなります。
といってもベアボーンキットにも様々な製品があるので選択の余地は十分あります。
キューブ型のベアボーンキットだと価格は大体3〜5万円でCPU・メモリ・HDDなどを合わせると7〜9万円程度になります。 またハイエンドクラスのキューブ型ベアボーンだとケースが小型化されている分、廃熱の問題が出てくるので静音が困難になる場合もあります。

またMicro-ATXという規格のタワーケースがあり、普通のケース(ミドルタワー)に比べて多少小さいものもあります。
Micro-ATXケースはベアボーンキットとは違いケース単体で販売されており、普通のタワーケースと値段も変わりません。 拡張性はそれほど落ちませんが、キューブベアボーンなどの小型ケースに比べるとだいぶ大きく感じます。
Micro-ATX規格のマザーボードを選択すればほとんど問題なくケースに取り付けることができます。

■静音PC - 静かなマシンを組みたい。

最近のハイスペックなマシンでは発熱も多くなり、それを冷却するためのファンの音が気になる方も多いでしょう。
静音パーツを組み合わせてマシンを作ればそういった悩みも解決するでしょう。
高性能のパーツでも静音CPUクーラーや静音ビデオカードなどを選べばパワーがあるマシンでも静音を実現できます。
静音パーツは最近では格安のものも増えていますが、CPUクーラーや電源などを取り替えたりするので1〜2万円ほど余分に予算を見積もっといたほうがよいでしょう。

また廃熱を抑える手段としては消費電力が低い超低発熱CPUを選択する手段もあります。
元の発熱が少なければその分静音化が容易になります。また完全ファンレスPCを組むこともできます。

自作PCパーツの選び方
> 1.はじめに
2.CPUの選択
3.マザーボードの選択
4.メモリの選択
5.ビデオカードの選択
6.ハードディスクドライブの選択
7.光学ドライブの選択
8.ケース・電源の選択