自作PCパーツの選び方

CPUの特徴

2005/06/20

各メーカーの自作PC向けCPU

■Intel Pentium4

Pentium4はIntelで最も代表的なCPUで、ミドルレンジからハイエンドクラスに使用することが多いです。
Socket478とLGA775ソケットのものがあり、現在はLGA775がメインになりつつありますが、Socket478も根強い人気があります。
HTT(Hyper-Threading Technology)というスレッドで処理をしている間の無駄な空き時間を有効に使用することができる技術が搭載されています。
HTTを使用することにより並行処理が多少高速化し、OS上からはシングルプロセッサのPCがあたかもデュアルプロセッサで動作しているように見えます。 また、最新ゲームなどはCPUの動作クロック(IPCも)が求められるため、HTTを有効にしているとパフォーマンスが低下するものもあります。

Pentium4 6xxシリーズは64bitでの動作も可能なAMD64互換のEM64Tが搭載されています。 またPentium4 Extreme Editionというモデルがあり、これは最新3Dゲームや動画編集などを行うパワーユーザー向けのハイエンドCPUもあります。

Pentium4のPrescottコア(LGA775は全てPrescott)は消費電力が高く発熱も多いため評判はあまりよくないようです。

■Intel Celeron

CeleronはPentium4の廉価版にあたります。Pentium4に比べるとパフォーマンスはかなり劣りますが、価格が大変安くエントリークラスに使用することが多いです。
ソケットはPentium4と同じです。PrescottコアのものはCeleron Dという名前で販売されています。
CeleronはHTTが使用できず、L2キャッシュ容量についてはCeleron Dが256KBで無印Celeronは128KBになっています。

■Intel Xeon

Xeonはハイエンドサーバ向けのCPUで、マルチプロセッサで使用することができます。価格も割高になっています。
Socket604のものがメインで、マザーボードの価格も割高になります。
Pentium4同様にHTTが使用でき、キャッシュ容量も多くなっています。
基本的にサーバで使用しますが、動画編集などをするパワーユーザーが使用することも少なくはありません。

■Intel Pentium M

Pentium MはノートPC向けのCPUで、消費電力が非常に低く同クロックのPentium4と比べるとパフォーマンスもかなり高くなっています。
Socket479で使用できます。元々ノートPC向けのCPUだったのでPentium M用のマザーボードが今までありませんでしたが、最近自作ユーザ向けにPentium M対応のマザーボードがいくつか発売されています。
しかしCPUもマザーボードも価格が割高になっており、コストパフォーマンスはあまりよいとはいえません。

■AMD Athlon64

Athlon64シリーズはAMDのミドルレンジ〜ハイエンドクラスCPUです。
Socket754とSocket939のものがあり、現在はSocket939がメインになっています。
Athlon64はPentium4と比べると動作クロックが低く性能が低く見えますが、IPCが高いため同価格帯のPentium4と同等かそれ以上のパフォーマンスが出せます。
AMD64(x86-64)が組み込まれており、従来の32bit命令と互換性を保ちつつ64bit命令を実行することができます。つまり従来のWindowsやLinuxなどの32bitOSも64bitのOSも動作させることが可能です。
また、Athlon64にはメモリコントローラが内蔵されており、メモリパフォーマンスではかなり有利になります。

Socket939版はWinchesterコアでSocket754版のClawHammer/Newcastleコアに比べて90nm SOIプロセスを採用しているため消費電力が低くなっています。
また、Athlon64のWinchesterコアは省電力で低発熱で、更にC'n'Q(Cool'n'Quiet)を有効にしていればCPUがアイドル時に動作クロックと電圧を自動的に下げて通常より更に消費電力を削減することが可能になります。

Athlon64 FXというパワーユーザー向けのモデルがあり、動画編集や最新3Dゲームなどに特化したマシンを組むことができます。

■AMD Sempron

Athlon64やAthlonXPシリーズの廉価版にあたるCPUです。Athlon64に比べるとパフォーマンスは劣りますが、エントリークラスのマシンには丁度よいでしょう。
SocketAとSocket754に対応するものがあります。
SempronはAMD64が搭載されておらず64bitでの動作が不可能で、キャッシュ容量も少なくなっています。
Socket754版はC'n'QやSSE2にも対応しています。またSempron 3100+は廉価版のCPUながらパフォーマンスもそれなりに出るようです。
L2キャッシュ容量はSempron 3000+が512KBで、それ以外は256KBになっています。

■AMD Opteron

Opteronはハイエンドサーバ向けで、2xx・8xxシリーズはマルチプロセッサで使用することができます。価格もAthlon64と比べると割高になっています。
Socket940に対応しています。Athlon64同様にAMD64が使用可能で、キャッシュ容量も大きくなっています。
通常のモデルは消費電力が高くなっていますが、Opteron EE・HEシリーズは消費電力が非常に低くなっています。
また、Opteronにはメモリコントローラが内臓されており、マルチプロセッサでCPUの数が増えてもメモリ帯域がネックにならないのが特徴です。
1xxシリーズは1wayのみ、2xxシリーズは2wayまで、8xxは8wayまでの使用が可能になっています。

■AMD Geode NX

Geode NXは超省電力CPUで、同クロックのC3に比べるとかなりのパフォーマンスが出ます。
価格も安く、SocketAに対応しているので、今までのAthlonXP用のマザーボードで使用することができるので手軽に環境が構築できます。
省電力サーバなどを組みたい方には丁度よいでしょう。

■VIA C3

C3はGeode同様に超省電力CPUですが、同クロックのCPUと比べるとパフォーマンスがかなり劣ります。
Socket370に対応していますが、Socket370対応のマザーボードが最近では品薄になっており、新品では入手しにくくなっています。
Mini-ITX規格(サイズが17cm角)のVIA EPIAというC3がオンボードになっている小型のマザーボードがあり、これを使用すれば小型で省電力なPCを組むことができます。

■コアとは?
コアというのはCPUの中核部分であり、製品名(Pentium4やAthlon64)が変わらなくてもコアのコードネームが変わると仕様も変わりパフォーマンスも若干変わります。

■FSBとは?
FSBとはCPUとチップセットやメモリなどを繋ぐデータの伝送路のことで、このFSBのスピードを周波数を使って表します。
CPUのFSBに対応したチップセット(マザーボード)を選ばないと動作しなかったりパフォーマンスが低下することがあります。

■キャッシュとは?
キャッシュとはCPUに内臓された非常に高速なメモリで、使用頻度のデータを記憶しています。
キャッシュ容量は多ければ多いほどよいでしょう。

自作PCパーツの選び方
1.はじめに
2.CPUの選択
3.マザーボードの選択
4.メモリの選択
5.ビデオカードの選択
6.ハードディスクドライブの選択
7.光学ドライブの選択
8.ケース・電源の選択